さて、バチカン美術館を一周したあとは、
お待ちかね、カトリックの総本山 サン・ピエトロ大聖堂へ――。
一瞬、本当に入ってもいいのだろうか、と
躊躇ってしまう程の荘厳な空間。
Basilica di San Pietro in Vaticano(サン・ピエトロ大聖堂)
世界最大級の教会堂建築であり、
ローマ教皇によって宗教的特権を与えられた7つのバシリカの一つ。
ピエタ像(Pietà) 作・ミケランジェロ-Michelangelo-
なんだか本当に、異世界に迷い込んでしまったような、
神々の住まう世界にでも来たような……
そんななんとも言えない感覚に包まれます。
写真では伝えきれないのがどうにももどかしい……。
イタリア旅行の中で、
自分の悩みやストレスなんてちっぽけなものだと何度も感じましたが、、
このサン・ピエトロ大聖堂ほど、それを痛感した場所もなかった気がします。
…ああ、流石カトリックの総本山……(!?)
生きている間に来ることが出来て、
心の底から良かったと思える、そんな空間。
世界には、こんなに壮大な場所があるんです……。
日本に閉じこもっていたんじゃ、見ることのできない世界。
どのくらい居たのかはあまり覚えていませんが、
時間を忘れていくらでもこの場にいれそう。
(システィーナ礼拝堂でも同じこと書いた気がしますがw)
天を仰げば、ミケランジェロが設計した大きなクーポラ。
サン・ピエトロ大聖堂のこのクーポラは登ることができるらしいので、
そりゃもう登らない選択肢はありません。
一度大聖堂を出て、入り口を背に左側へ。
美術館から来た道を戻る感じで進めば、
「INGRESSO CUPOLA」という立て看板の付近
壁際に沿って並んでいる列を発見できるかと思います。
それが、クーポラへ登る列。
このクーポラへ登る手段は2つあり、ひとつは「SENZA ASCENSORE」。
直訳して「エレベーターなし」。
……高さ約120mの展望台まで階段で徒歩、ということです。
もう1つは「CON ASCENSORE」。
こちらは「エレベーターで」、ということ。
高さ約120mの展望台までは、全部で551段の階段を登らなくてはいけません。
体力に相当の自信がない方以外は、エレベーターで登ることをオススメ。
とはいえ、エレベーターで登れるのは途中までで、
そこから狭い階段320段を徒歩で登らねばならないのでご注意を。
チケット料金は以下の通り。
SENZA ASCENSOR:€5
CON ASCENSORE:€7
もちろん私達は「CON ASCENSORE」を選択。
エレベーターで、クーポラの屋上近くまで登ります。
ここから先が階段。
クーポラ内部からは、大聖堂内が一望。
周囲にぐるりと金網が張られているため、
あまり上手くは写真に収められませんが、
実際に見ていただきたいくらい美しい光景。
下から眺めた時はあんなに高かったクーポラも、
こんなに近くに。
ここから先は長~~くて狭い階段。
バチカン市国だけでなく、ローマが一望できるという美しい景色を求めて、
暑くて狭ーーい階段をフーフー言いつつ登る、登る――。
私達の前後が、ドイツ人の男の子グループだったんですが、
まあ暑くて狭い空間ということもあり、
皆「まだ着かないのかよ(笑)」というテンションになってくるわけです。
ドイツ人グループだと分かってから、
機を伺って話しかけたいな~と思っていた私(笑)
ドイツから来たの?
――うん、そうだよ。
いいね~! (階段)すごく疲れたね。
――ホント、とても酷いよ。
(階段登りつつ)まだ終わりじゃないみたい……。
――Oh~(苦笑)
なんて会話を。
イタリア人とイタリア語で会話。
あわよくば観光に来ているドイツ人とドイツ語で
お話できれば……と思っていた私は、ここで目標達成(笑)
実は行きの飛行機がロシアの航空会社だったこともあり、
飲み物をくれたCAさんに「Thank you」ではなく、
「Спасибо(スパシーバ)」とお礼をいうと、
今までよりも愛想よく、笑顔で「Пожалуйста(どういたしまして)」
と言ってくれた、なんてことも。
話す相手の母国語で会話ができると、
相手も喜んでくれるし、こっちも本当にワクワクした気分になりますよね。
やっぱり語学って好きだなぁ~……。
さてさて、話を戻して……
320段の階段をようやく登り終え、展望スペースへと出ます。
そこに広がっていたのは、
これまた筆舌に尽くしがたい景色――
眼下に広がるは、ベルニーニが設計したサン・ピエトロ広場。
正面の通りの先に見えるのは、この後の記事でも紹介しますが、
ハドリアヌスの霊廟である、サンタンジェロ城。
その右側に見えるのは、ローマを流れるテヴェレ川。
360度ぐるりと、バチカンとローマを一望することができます。
こんな素晴らしい景色を見ることができるのなら、
あの暑くて狭い階段だって登る価値アリです。
クーポラからの景色を堪能したあとは、地上へ降り、
先程クーポラの上から眺めたサン・ピエトロ広場へ。
Piazza San Pietro(サン・ピエトロ広場)
ドーリア式円柱でできた列柱廊と140体の聖人像に囲まれた広場。
コロッセオからインスピレーションを受けて設計されたらしいこの広場ですが、
もう一つ、ベルニーニは、この広場に面白いマジックを仕掛けています。
上の写真から見てもわかるように
どの角度から見ても、石柱は何列にもわたって配置されていることが分かります。
が、あるポイントに立つと、それがあら不思議、
一直線に重なって見え、あたかも1列に並んでいるかのように見えるんです。
それがこのベルニーニポイント。
「CENTORO DEL COLONNATO」と書かれています。
――円形の中心……石柱の中心点という意味でしょう。
そこから列柱廊を眺めると……
ほら、不思議。
4列に並んでいる石柱がピッタリと重なって、1列に見えるのです。
いやあ、鳥肌。。
ベルニーニマジック……
ベルニーニの芸術……。
素晴らしいとしか言いようがありません。
世界一小さな国、バチカン市国。
けれどここには、心の底からこの地に来ることが出来てよかったと
思わせる何かがあります。
古代ローマの人々が、この地を目指して
巡礼の旅に出たのも頷ける。
世界一小さな国でありながら、世界一偉大な国。
私の目にはそう映りました。
スイス衛兵だって、こんな奇抜な衣装なのに
こんなにも格好いい……
バチカンマジックに掛かりながら、
国境を越えローマへと戻り
次のサンタンジェロ城へと向かうのでした。
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